「ほんで、～」「それから、～」「然る後（しかるのち）、～」という感じの接続詞は、中国語でも“然後 ㄖㄢ2 ㄏㄡ4／然后 rán hòu”ですね。
　ウクライナで捕まったという中国人捕虜は露語も烏語もできないのでしょうね、映像（23秒）を見ると、可哀想に“然后，…，然后，…，”の連発です…➡ ニュースへ

　今、トランプ新政権との秘密会談のためにワシントンに行っている台湾の国家安全会議秘書長の名は「呉釗燮」です。読めますか？　読めても読めなくても、ブログ書きました➡ ブログへ

　何十年も中国語を勉強してきたが、誰も１冊の辞書を最初から最後まで目を通すということは普通しないと思う。特に、中国語の場合は日本語の知識でカバーできる部分が相当有るので、何か調べることが出て来た時に徹底的に関連部分を潰せば、大きな漏れは無くて済むはずである。しかし、その「徹底的」が、なかなか難しい。いい加減に済ませてきた所に随分大事なことを見逃がしてきたしまったようなのだ。

　最近も残念ながらそういう一つが出て来た。“有”と言えば、ごくごく基礎的な語であり、発音はふつう“３声 yǒu”である。
　ところが、実は、この語には“４声 yòu”という音も有ったのだ！
　現代中国語の勉強という意味では必ずしも対象とはならないが、文化的背景という意味では当然知っておくべき《論語》の有名な言葉の中にもそれは隠れていた。『子曰く、吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。～』と。
　この時の『有』は、文語での用法で「まとまった数に端数を付ける時に用い、『又・ yòu』に通ずる」。
　ということで、帯分数「壱と三分の壱」＝「１-1/3」を読む時の、“一又三分之一”は“一有（ yòu）三分之一”とも言う、とちゃんと辞書には説明されているのだった…

　アメリカでは就任早々のトランプ大統領がえらい勢いで飛ばしています。外交のデビューが散々だったらしい石破首相の直接面接がいよいよ明朝とのことですが、どうなりますことやら…
　さて、その「大統領」という肩書、日本だけで使われている日本人の造語だと思いますが、なかなか風格が有る言葉だと最近感じています。
「統領」だけであれば、当初より漢語にも有り、古代日本社会でも通用していた時期が有ったようですが、今では「とうりょう」とだけ言うと、どうしても大工の「棟梁」、親方を思い浮かべます。国家的な規模を連想させませんし、第一、「親方」という和語に「大」の字を付けると、きっと「大親方（おお・おやかた）」となり、風格は上がるどころか益々人が好さそうな、もさもさしたおっさん風に聞こえてきます。
　こう考えてみると、漢字語と和語とではこのように、生きる空気感が違うので、和語だけを使っていれば、日本社会はそんなにも壊れていく心配は無いのではないだろうか…

　そろそろ自分の余命ということを考える歳となり、後世に伝えたい事々をまとめてみようと思い、「お若(わけ)ぇーの、お聞きなせぇ」というページを作ってみたのですが、一件書いただけでピタッと手が止まってしまいました。
　しかし、材料集めは続いており、「要諦集」という名のメモの下に集まって来ています。後世に伝えたいという点は同じなので、いずれは一か所に、最近では、スッキリした後者の名前に統一しようかと思い始めているところです。
　そこで、「要諦（ようてい）」ということなのですが、広辞苑では「②肝心の点。大切なところ」、“諦”の字は中日大辞典では「①〈文語〉つまびらかに。②（仏教で）真言。正しい道理」とあり、「諦（あきら）める」という日本の訓読みに当たる意味はどこからも出て来ません…